サクラノ詩 ー櫻の森の上を舞うー【レビュー】
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サクラノ詩 -櫻の森の上を舞うー
つい先日クリアしました。こいつぁやべえぞ。
サクラノ詩 -櫻の森の上を舞うー
とは
・素晴らしき日々を歩み始めた、その先へ
・日常はいいものである
・サクラノ刻へ
一つずつ見ていきましょう。
・素晴らしき日々を歩み始めた、その先へ
この作品は「素晴らしき日々」に代表されるクリエイターであるすかぢ氏による作品です。すかぢ氏がこの作品で何を描いているかというと「素晴らしき日々」のその先の物語です。誤解を招く表現で恐縮ですが、素晴らしき日々の続編というわけではありません。素晴らしき日々で描いたテーマの、その先をテーマにした物語といったところでしょうか。
さて、素晴らしき日々とはどのような物語だったか、簡単に言ってしまうと幸福な日々を歩き始める第一歩目を踏み出す物語です。サクラノ詩は素晴らしき日々を歩き始めたその先を描いた物語です。素晴らしき日々を歩き始めたその先、そこに待っているのは日常です。
・日常はいいものである
サクラノ詩のあらすじについて説明します。
世界的芸術家であった父の死により天涯孤独になった主人公が友達の家に住むことになったり、幼馴染のヒロインと再会したり、破天荒な先輩に振り回されたりしながら日常を送っていきます。これだけ見るとどっかで見たことありそうな話ですね。
他のエロゲと異なる点はまず主人公に好感が持てることです。プレイすればするほど直哉のこと好きになっていきました。その理由としては主人公がヒロインの抱える問題を解決していく様にあります。その辺りは是非ご自分でプレイして確かめてみてください。他に異なる点、というか根本からして他のエロゲとはテーマ性が異なるのですが、それゆえに大きな違いが現れるのがトゥルーエンドです。ぶっちゃけ個別エンドは出来がいい普通のエロゲです。まあ筆者真琴エンドとか里奈エンド大好きですけどね!
・サクラノ刻へ
上記のように、この作品は基本的には日常と問題解決によって成り立っています。これだけ見るとまあ普通のエロゲです。一方でこの作品には「芸術」や「幸福」といった、素晴らしき日々から受け継がれるテーマが横たわっています。そしてそれによってもたらされるトゥルーエンドの結末は他のエロゲにはないものになっています。もはやエロゲじゃないって意見も見かけました。泣かせにくるわけでもなく、燃える展開が待っているわけでもありません。それでも強く胸を打たれます。主人公がどのような心境、価値観をもって結末を迎えるのか。そして続編である「サクラノ刻」はどのような物語になるのか、ぜひご自分の目で確かめていただきたいです。
そしてサクラノ詩を語るうえで欠かせないのがその楽曲。特に主題歌の「櫻ノ詩」はエロゲ界No.1ソングの呼び声高い名曲です。プレイ後に聴くとなおヤバい。
いかがだったでしょうか。エロゲ史に名を残す名作であることは間違いありません。パッケージ版はWin8までしか対応していませんが、ダウンロード(DMM)版ならWin10にも対応してますのでぜひぜひ。